
記事を書いた後のチェックって何をすればいいの?
今回はこんな疑問にお答えします。
- 記事執筆後のチェック項目
- 記事をチェックするときのコツ
この記事を書いている僕は、Webライターとして1年以上活動しています。僕自身が記事執筆後にチェックしていることをお伝えします。


ライターにとって、記事を書いた後のチェックは必須。
というのも、あまりにもミスが多いとクライアント評価が下がり、継続依頼をもらえなかったり、単価アップ交渉しても受け入れてもらえなかったりするからです。
とはいえ、記事チェックは意外と時間を取られる作業なので、手を抜きたくなる気持ちはわかります。実は、毎回チェックをやっていると、修正箇所が徐々に少なくなるので、確認時間も短くなるんです。
そこで今回は、最低限チェックしておくべき項目を紹介します。より良い記事を書くために利用してくださいね!
記事執筆後のチェックリスト10選


記事を執筆したあとは、以下の10項目を確認しましょう。
- 誤字・脱字
- 主語と述語の関係
- 同じ助詞を連続で使わない
- 一文に同じ単語を何度も入れない
- 一文は短くを意識する
- くどい言い回しをしない
- 文体を統一する
- 同じ語尾の連続は2回まで
- 二重否定をしない
- 結論ファーストで書く
あえて入れていませんが、クライアントが提示しているライティングのルールを守るのは必須です。その上で、上記の10点をチェックしましょう。
では、順番に解説します。
①誤字・脱字
1つ目は、当たり前ですが誤字・脱字のチェックです。
パソコンで入力していると、文字を自動変換しているので、漢字の変換ミスや文字が抜けていることがあります。僕は「解説」と「開設」の変換ミスが多いです。
また、「Web」「web」「ウェブ」のように、あるワードを1記事の中でさまざまな表記をしている人もいます。それはNGなので、どれか1つに統一しましょう。
確認するときは、WordやGoogleドキュメントにコピペするのがおすすめです。文章がおかしいところを教えてくれます。
ただし、上記のツールも完璧ではなく、発見できないミスもあります。ツールを過信せず、しっかりチェックしましょう。
②主語と述語の関係
続いて、主語と述語の関係をチェックしましょう。確認するのは以下の2点。
- 主語と述語を近づける
- ねじれをなくす
わかりやすいように、良い例と悪い例を紹介しますね。
NG:兄は、素振りをしている僕を撮影していた。
OK:素振りをしている僕を、兄は撮影していた。
NGでも悪くはありませんが、OKのほうが主語(兄)が何をしたのか(撮影した)がわかりやすいです。
ねじれをなくす場合の例も紹介します。
NG:その理由は、金額が高すぎます。
OK:その理由は、金額が高いからです。
「理由」という主語に対する述語は「〜からです」が適切です。
両方とも「こんな間違いしないでしょ!」思うかもしれませんが、1文が長くなると、やってしまいがちなので注意しましょう。
③同じ助詞を連続で使わない
3つ目は、同じ助詞を連続で使わないこと。使うとしても2回までにしましょう。
助詞とは、以下のようなものです。
〜の、〜に、〜は、〜が
連続で使うと、くどくて読みにくい文章になります。例えばこんなかんじ。
僕のお気に入りの映画のハリーポッターは、20年前に公開されました。
このように書き換えられます。
20年前に公開されたハリーポッターは、僕のお気に入りの映画です。
僕の好きなハリーポッターは、20年前に上映されました。
「上映」にすれば、映画であることは伝わりすよね。
慣れると、言い換えもどんどん思いつくので、継続が大切です!
④一文に同じ単語を何度も入れない
また、同じ単語も一文に何度も入れないようにしましょう。多くても2回までが理想です。
理由は、助詞と同じでくどい文章になるからです。
例えばこんな文章。
Webライターを始めるときは、Webライターに関する本で基礎知識を身につけてから、Webライターの案件に応募するのがおすすめです。
「Webライター」が3回も出てきています。
改善するとこんなかんじです。
Webライターを始めるときは、文章を書くための知識を本でインプットしてから、案件に応募するのがおすすめです。
言い換えやカットを使って、重複を避けました。Webライターの案件は、ライティング案件にも言い換えられますね。
Googleで「〇〇 言い換え」で検索すると、類義語を調べられるので、困ったときは使ってみてください。
⑤一文は短くを意識する
5つ目は、一文を短くすることです。例えば、こんな文章があったら、読みにくいと思います。
短い文章のほうが内容が伝わりやすいので、文章力に自信のないライター初心者こそ一文を短くする勇気を持ったほうがいいですし、読者の評価も高いです。
改善するとこんなかんじ。
文章力に自信のないライター初心者こそ一文を短くする勇気を持ったほうがいいです。
なぜなら、短い文章のほうが読みやすく、内容が伝わるからです。
一文一義ともいいますが、一文に書くとを1つに絞ったほうが読みやすい文章が書けます。
⑥くどい言い回しをしない
冗長表現とも言いますが、以下のようなくどい言い回しもやめましょう。
- 〜すること
- 〜ということ
- 〜なのです
ダメな例文と、その修正をいくつか紹介します。
- 書くことで → 書くと、書けば
- 読むこととができます → 読めます
- 食べるようにしましょう → 食べましょう
- 片付けるということをやった → 片付けた
- 正解とはいえないのです → 正解とはいえません
長い文章は嫌われるので、簡潔な文章を意識しましょう。
⑦文体を統一する
文体の統一とは、語尾を以下のどちらかに揃えること。
- ですます調
- である調
混在させる人がいますがNGです。どちらかに統一しましょう。
ちなみに、文体はクライアントが指示する場合が多いので、それに従ってください。
⑧同じ語尾の連続は2回まで
8つ目は、同じ語尾の連続を2回までにすること。
以下のように、同じ語尾が3回以上続くと単調でつまらない文章になります。
僕は猫が好きです。その理由は小さくて可愛いからです。我が家の猫は2歳です。
以下のような、語尾を使ってバリエーションを増やしましょう。
- 〜です
- 〜します
- 〜しましょう
- 〜してください
- 〜体言止め
⑨二重否定をしない
次は、二重否定をしないこと。
二重否定は以下のような文章です。
副業で稼いでいないわけではない。
「稼いでるの?稼いでないの?どっち?」ってなりますよね。
以下のように、肯定文にすればOKです。
副業で稼いでいます。
言い切りが怖いときは、「〜でしょう」などの表現もありです。
⑩結論ファーストで書く
最後は、結論ファーストとの文章を意識しましょう。
というのも、Web記事を読んでいる人は、早く結論を知りたい人が多いからです。前置きが長いと、「で、何が言いたいの?」と思われて、離脱につながります。
見出し直下には、結論を書くように意識しましょう。
ちなみに、結論ファーストで書く文章に「PREP法」という型があります。こちらの記事でPREP法を使った文章の書き方を解説しているので参考にしてください。
>>記事の本文はPREP法を使おう!読まれる文章の書き方を紹介


記事をチェックするときのコツ


続いて、記事をチェックするときのコツを紹介します。どんなに注意深くチェックしても漏れはあるので、それを少しでも減らす対策が以下の3つです。
- 一晩寝かせる
- 音読する
- スマホで見る
コツ①一晩寝かせる
1つ目のコツは、一晩寝かせてから記事をチェックすること。
というのも、一晩寝かせることで客観的な視点で文章を読めるので、間違いや不自然な点に気づきやすいからです。やってみないと分からないので、騙されたと思ってまずはやってみてください。
なお、一晩寝かせてチェックできるように、納期は余裕を持たせておいたほうがいいです。
コツ②音読する
次は、音読をしながらチェックすること。
音読することで、助詞が連続した文章や同じ名詞が何度も出てくる文章などに気づきやすいです。
GoogleドキュメントやWordが指摘してくれない部分に気づくので、ミスが減ります。
コツ③スマホで見る
3つ目はスマホで見ること。
というのも、文章作成はパソコンでする人が大半ですが、読む人はスマホのほうが多い傾向があります。なので、スマホだとどう見えるのかも確認しておきましょう。
一文が長すぎたり、表のデザインが崩れていたりしたときに発見できます。
また、感覚的な話しですが、誤字脱字などのミスにも気づきやすいです。
まとめ:チェックリストを活用して記事を完成させよう


今回は記事執筆後のチェック項目を紹介しました。
- 誤字・脱字
- 主語と述語の関係
- 同じ助詞を連続で使わない
- 一文に同じ単語を何度も入れない
- 一文は短くを意識する
- くどい言い回しをしない
- 文体を統一する
- 同じ語尾の連続は2回まで
- 二重否定をしない
- 結論ファーストで書く
クライアントから高評価を得るためにも、執筆後のチェックは重要です。
チェック項目が多いですが、毎回やっているとそもそものミスの数が減るので、短時間で確認し終わります。
しっかりチェックして良い記事を完成させましょう!